ヒアルロン酸注入豊胸手術の持続期間について

ヒアルロン酸注入豊胸手術の持続期間について

「ヒアルロン酸注入豊胸手術」は、非常に人気のある豊胸手術のうちのひとつです。
手軽に受けることのできる豊胸手術ですし、微妙な調整もできます。
しかしこの「ヒアルロン酸注入豊胸手術」は、ほかの豊胸手術とは異なり、その効果は永続的ではありません。

今回は、ヒアルロン酸注入豊胸手術の特徴と性質、そしてその持続期間について紹介していきます。

ヒアルロン酸注入豊胸手術とはどのようなものか

ヒアルロン酸注入豊胸手術は、「プチ整形の一種」「プチ豊胸」「手軽な豊胸手術」としてよく知られているものです。

ヒアルロン酸注入豊胸手術は、乳房にヒアルロン酸を打ち込み、これによって胸を大きくする方法をいいます。ヒアルロン酸はもともと体内にある成分であるため、安全性は極めて高いといわれています。打ったその日からバストサイズアップを実感することができるため、多くの人から支持を受けています。

また、ヒアルロン酸注入豊胸手術の場合、ほかの方法とは異なり(後述します)、手術にかかる時間が短くて済むというメリットもあります。ヒアルロン酸注入豊胸手術は、来院当日に受けることができるところも多く、手術時間も10分~30分ほどで済みます。注射を使って行う豊胸手術であるため切開を伴わず、ダウンタイムが短く、炎症なども軽微だとされています。

ヒアルロン酸注入豊胸手術は、1CCもしくは10CCから入れる量を調節するため(「10CC○○円」とされているところでも、微妙な調節をしたいと考えるのならば、1CC単位で調節できるか聞いてみるのもよいでしょう)、自分好みのボディラインやバストラインを作りやすいのもメリットです。クリニックによっては、300CC(3カップ程度)でもヒアルロン酸注入豊胸手術でアップさせることができるとしています。

ただし、「たしかに乳房には、もともとヒアルロン酸が存在する。しかしその量はそれほど多くはないので、そこに大量のヒアルロン酸を注入するとさまざまなトラブルが起きる可能性がある。一度で注入できることができるのは、100CC~150CC程度が限界だ」と考えるクリニックもあるので、この点については確認が必要でしょう。

ヒアルロン酸注入豊胸手術の場合は、それ以降の通院も必要ありません。気軽に受けられること、痛みが少ないこと、また1カップ程度のアップで良いのであれば金額も比較的抑えられることから、ニーズが高い豊胸手術だといえるでしょう。もっとも、ヒアルロン酸注入豊胸手術で非常に大きな胸を作りたいと考えるのであれば、場合によってはバッグ挿入豊胸手術を視野に入れることも求められます。

なお、打ち込んだヒアルロン酸は、しこりにならないかぎりはいつか体内に吸収される運命にあります。

ヒアルロン酸注入豊胸手術以外の豊胸手術

さて、実は「豊胸手術」にはいくつかの種類があります。
基本的には、「ヒアルロン酸注入豊胸手術」「バッグ挿入豊胸手術」「脂肪注入豊胸手術」「ハイブリッド豊胸手術」に大別されます。

バッグ挿入豊胸手術

バッグ挿入豊胸手術というのは、胸にシリコンバッグや生理食塩水の入ったバッグを入れる方法です。現在はシリコンバッグを利用するクリニックが多いといえます。

バッグを物理的に胸の中に入れていくため切開を伴いますが、大幅なバストアップが可能です。1回の手術であっても2~3カップもサイズアップすることができるため、非常に効率よくサイズアップができます。ちなみにここではざっくりと「生理食塩水」と「シリコンバッグ」に分けていますが、実際にはもっと細分化されています。

もっとも古い豊胸手術の一つとして知られており、さまざまな問題点やトラブルもありましたが現在ではより安全性に配慮したバッグが登場しています。

この方法の場合、胸に異物を入れることになるため、手触りが少し変わる可能性があります。金額については、基本的にはヒアルロン酸注入豊胸手術よりも高めなのですが、ヒアルロン酸注入豊胸手術で大幅なバストサイズアップをはかろうとする場合と比べるとこちらの方が安くなることもあります。

脂肪注入豊胸手術

脂肪注入豊胸手術は、その名前の通り、脂肪を胸に打ってバストアップをはかる方法です。脂肪の処理の方法によって、「ピュアコンデンス脂肪注入豊胸手術」「セリューション脂肪注入豊胸手術」などのようにさらに細分化されますが、「脂肪吸引で取り出した脂肪を胸に打って、バストアップさせること」は共通しています。

この方法の場合、気になる部分の脂肪を取り除いてそれを胸にまわすということができます。そのため、バストアップとお腹などのサイズダウンを両方一緒に行うことができます。また、自分の脂肪を使うわけですから、手触りは極めて自然です。触ってもばれることはありません。

打ち込んだ脂肪の全てが定着するわけではなく、定着率は30パーセント~80パーセント程度とみられています。しかしながら、(急激な体重変動などがない限り)一度根付いた脂肪は長く維持されます。

ハイブリッド豊胸手術について

ハイブリッド豊胸手術とは、バッグ挿入豊胸手術と脂肪注入豊胸手術をあわせたものです。
脂肪注入豊胸手術には「すべての脂肪が定着するわけではない=大幅なバストアップが可能かどうかは保証できない」という欠点が、バッグ挿入豊胸手術には「手触りが不自然になることがある」という欠点があります。

しかしバッグでバストサイズアップを図り、脂肪注入で手触りの自然さを出せば、これらのリスクは解消されます。

ハイブリッド豊胸手術は、「仕上がり」という観点から見れば非常に優れたものです。
しかし、これの場合は、「事前に脂肪を吸引すること」+「バッグを入れ込むこと」+「脂肪を注入すること」の3段階が必須であるため、その分当然お金がかかります。また、ダウンタイムも長めに見ておいた方がよいでしょう。

メリットばかりじゃない! ヒアルロン酸注入豊胸手術の持つデメリット

上で挙げた3つとヒアルロン酸注入豊胸手術を比べると、ヒアルロン酸注入豊胸手術の持つデメリットが浮き彫りになってきます。

バッグ挿入豊胸手術は体の中にバッグを入れるわけですから、当然これが破れなければバストサイズは半永久的に維持されると解釈するのが一般的です。もちろん、ハイブリッド豊胸手術にも同じことがいえます。
また、脂肪注入豊胸手術も、大幅な体重減少などがない限りは一度定着した脂肪はそのまま維持されます。

しかしヒアルロン酸注入豊胸手術は違います。

ヒアルロン酸注入豊胸手術で打ち込んだヒアルロン酸は、やがて体に吸収されていきます。そのため、ほかの3つの方法のような永続性は求められません。個人差はありますし、ヒアルロン酸の質によって吸収速度が異なるともいわれていますが、しこりとして残らないかぎりは、ヒアルロン酸はいつか必ず吸収されきってしまうのです。そのため、元のサイズのバストに戻ってしまいます。

「大幅なバストアップをするのであれば、ヒアルロン酸注入豊胸手術よりもバッグ挿入方法が向いている」と言われるのはこのようなこともあるのでしょう。バッグは一度入れてしまえばずっとそのサイズを維持することができますが、ヒアルロン酸注入豊胸手術の場合は何度でも入れ直さなければなりません。大きなバストサイズを求めるのであれば、そのときに毎回多額のお金を払って入れていかなければならないからです。

「あくまで一時的に胸を大きくしたいだけ」
「初めてなので、とりあえず初期費用が安いものから試したい」
「初めてだからこそ、『戻れなくなること』が怖い」
という人にはヒアルロン酸注入豊胸手術が良いのですが、「いつまでも大きな胸でいたい」と思う気持ちが豊胸手術を受けるきっかけである人は、一度考えた方がよいでしょう。

ヒアルロン酸注入豊胸手術の持続期間

では、ヒアルロン酸注入豊胸手術の「持続期間」はどれくらいなのでしょうか。

これは、専門医やヒアルロン酸の種類によって異なります。また、何をもって「持続」というかによっても異なります。ヒアルロン酸は、いきなりすべて胸に吸収されるわけではなく、徐々にその量が減っていくからです。このため、かなり幅をもたせた表現をとることになります。

「自分が満足いくレベルを維持するのであれば、半年に1回くらいの施術が必要」
「すべてが吸収されるまでには、2年~3年程度かかる」
「効果期間は、半年~1年半ほどだと思われる」
「2~3年程度だが、最新技術で作られたものならば5年程度はもつ」
「1年~2年くらいではないか」
「いや、最新のものならば5年~10年ほどはもつ」
などのように、専門医の間ですら、見解は大きく分かれています。

これは、どれが間違っている・間違っていないというものでもありません。使うヒアルロン酸にもよりますし、上でも述べたように何をもって「持続」というのかは人によって異なるからです。たとえば、10パーセント程度しぼんだだけでも「効果が切れた」と感じる人もいるでしょうし、逆に「以前よりもハリがあるのであれば、効果は持続していると思う」と感じる人もいるでしょう。そのため、一概に「○○年だ」と言い切ることは難しいかと思われます。ただ、ヒアルロン酸注入豊胸手術をした直後の大きさを3年以上維持することは極めて難しいのではないでしょうか。

「できるだけ長く維持したい」ということであれば、医師にその旨をしっかりと相談し、持続期間の長いヒアルロン酸注入豊胸手術を選ぶようにしてください。最先端のヒアルロン酸注入豊胸手術の方が吸収されにくいと考える医師は極めて多いため、このあたりも考慮してクリニック選びをしていくのもよいでしょう。

また、病院のなかには、「1年間で7割以上の減退が見られた場合は、補償対象とする」としているところもあります。このようなところを利用するのも一つの方法だといえるでしょう。