胸が大きくなった! いったいなぜ? その原因について

胸が大きくなった! いったいなぜ? その原因について

胸のサイズは個人差が非常に大きいものです。大きい人もいれば小さい人もいます。どちらが良い・悪いと言えるものではありませんが、「なぜ胸が大きくなるのか」「胸が大きくなる原因」について知っておくことは、胸を育てるために有用です。
胸が大きくなる原因について見ていきましょう。

「胸が大きくなるタイミング」を2つに分けて考える

「なぜ胸が大きくなるのか」を考える前に、「胸が大きくなるタイミング」について知らなければなりません。
これは大きく分けて2つあります。

まず1つ目に挙げられるのが、「成長期に育つ」というものです。
女性に限らず男性にもいえることですが、思春期に差し掛かると、女児の体は女性らしく、男児の体は男性らしく変化していきます。この成長の過程で、女性の胸は大きくなり、腰部分なども丸みを帯びていきます。

もう1つのパターンは、思春期が終わった後に成長するものです。

これはさらに2通りに分けられます。
まず1つめは、生理前や妊娠中~授乳期などに大きくなるもの。
そしてもう1つは、体型の変化で胸のサイズが大きくなったというものです。

それぞれについて細かく見ていきましょう。

胸が大きくなった原因その1~成長期によるもの

「胸が大きくなった原因」として、もっとも分かりやすいのがこの「成長期に差し掛かったことによるもの」でしょう。

女児の体は、初潮を迎えるタイミングあたりで徐々に女性らしく変わっていきます。個人差はありますが、12歳前後で初潮を迎えることが多いかと思われます。この時期に分泌された女性ホルモンの量が将来的なバストの大きさに影響してくるといわれています。ただ、女性ホルモンの分泌量は20歳くらいを頂点としていると考えられています(諸説あります。「30歳くらいがピークではないか」とする説もあります)。

「成長期」というとせいぜい高校生くらいまでを連想する人も多いかと思われますが、実際の成長期の終わりは20歳前後だと考えられています。

バストサイズには、遺伝的要因が関わってくることも事実です。ただ、遺伝的要因がバストサイズに及ぼす影響は、全体の3割程度だと考えられています。つまり、残りの7割は後天的な要因に左右されていると考えられているのです。遺伝的要因はどうしようもありませんから、この「後天的要因」にアプローチしていくことが重要だといえるでしょう。

思春期は、大量の成長ホルモンが分泌される時期でもあります。そして成長ホルモンは、眠っているときによく分泌されます。睡眠時間は大人になってからも重要なものですが、子どもにとっては特に重要なものです。22時~2時の間は眠るようにするのが理想的です(現在は、「22時~2時以外であっても効果はあるのではないか」という意見も出ています。ただ、こちらの説でも「22時~2時の睡眠」を否定しているわけではないので、この時間を寝て過ごすに越したことはありません)。
また、きちんと栄養バランスの整った食事をとることも重要です。三大栄養素である脂質・たんぱく質・炭水化物をとりましょう。また、ビタミンなどをきちんととることも大切です。

胸が大きくなるといわれている思春期のときに求められるライフスタイルは、バストサイズアップだけでなく成長そのものに対しても影響を与えるものです。また、このときに求められているライフスタイルは、成人後に健康に過ごすためにも理想的と言われるものです。

胸が大きくなった原因その2~生理や妊娠によるもの

生理や妊娠のタイミングで胸が大きくなる人もいます。

下着ブランドであるワコールが、2013年に1か月にわたり3928人を対象としてとったアンケートがあります。このアンケートでは、「生理前に胸が大きくなることはあるかどうか」を聞いています。
その結果、半数以上の55パーセントにあたる人が「大きくなる」と感じていることが分かりました。

ワコール「ブラパン聞きたくても聞けない、下着のホンネ Q63生理のとき、バストが大きくなる?」
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また、妊娠~出産~授乳期においても、女性の胸のサイズは大きくなります。臨月のころには2カップほども胸のサイズが大きくなるといわれており、乳首から乳首への距離も広くなります。妊娠中に徐々に大きくなっていくため(3か月めは3分の2カップ程度の成長だが、5か月目には1カップ程度大きくなる)、マタニティブラなどで調整していくことが求められます。

ワコール「からだの変化とマタニティインナー選び」
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このように、私たちの胸のサイズは、生理や妊娠のタイミングで変わってきます。これはいったいなぜなのでしょうか。

その理由は、両方とも「女性ホルモン」というキーワードで解説することができます。

女性の体には、エストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる2つの女性ホルモンがあります。エストロゲンは非常によく知られた女性ホルモンであり、バストサイズアップに関わってくるホルモンでもあります。

イソフラボンやプエラリア・ミリフィカといった、バストサイズアップに効果を示すのではないかと期待されている成分(食べ物)は、このエストロゲンに似たかたちをしているため同じようなメカニズムで働いてくれるのではないかといわれているのです。
対してプロゲステロンは、女性の体に水分を溜めこむ役割を持っています。排卵(生理後5日後くらいに起きることが多い)が終わった後によく分泌されるホルモンであり、これによってバストにも水分が貯めこまれます。この症状は生理が起こる前あたりをピークとし、生理が終わる後くらいまで続きます。プロゲステロンによって貯めこまれた水分によって、「生理前に胸が大きくなる」という症状が起きるわけです。

プロゲステロンが水分を貯めこむことにはきちんとした理由があります。
プロゲステロンは、「妊娠を助けるためのホルモン」なのです。プロゲステロンによって水分が蓄えられれば、子宮内膜が柔らかくなり、受精卵を受け止めやすくなります。プロゲステロンの働きによって、妊娠しやすい環境が整えられているわけです。

また、妊娠をすると、エストロゲンの分泌量もプロゲステロンの分泌量も両方とも増えます。2つの女性ホルモンが胸のサイズを変化させていきます。特にプロゲステロンは、新生児に与える母乳を作り出す組織の発達に欠かすことのできないものです。

「バストアップ」のことを考えるとき、その話題の中心となりがちなのは「エストロゲン」の方です。しかし対で語られるべきプロゲステロンもまた、バストの大きさに影響を与えているのです。ただ、この時期の胸はとてもデリケートなもの。バストサイズアップは自然に起こるものですが、痛みやしこりが生じた場合は、すぐに病院に行くようにしてください。

このように、女性の体は2つの女性ホルモンの働きにより、一生のうちで何度も胸のサイズが変わります。

ただし、生理によるものでも、妊娠~出産~授乳によるものでも、時期が過ぎれば元のサイズに戻ってしまう可能性が高いと思われます。特に妊娠によるバストサイズアップの場合、子どもが育ち、もう母乳が必要ないと分かれば徐々にしぼんでいくことが多いものです。女性ホルモンの分泌量が増えていたのはあくまで乳児を育てるためだったわけですから、不要な時期になれば徐々に元の分泌量に戻っていくのです。
なお、この過程で大量の抜け毛が発生するケースもありますが、同じ原理によるものですから基本的には心配はいりません。

胸が大きくなった原因その3~体型の変化

胸が大きくなる・大きくなった原因としては「女性ホルモンの働き」がありますが、それ以外の要因でも胸が大きくなることはあります。

そのなかでも一番簡単に解説することができるのは、「体型の変化」でしょう。

脂肪を蓄えれば、その分胸は大きくなります。もちろん、脂肪は意図して「ここにだけつけたい」と選択できるものではありません。しかしながら体全体に脂肪がついていれば胸にも脂肪がつきやすくなります。また逆に、過剰なダイエットをしている場合は胸にまで栄養が回らず、バストサイズが小さくなってしまうこともあります。ただし、「よく食べ、よく運動する」というかたちでダイエットをしていった場合は、理想的なボディラインを作りやすくなるでしょう。

なお、「運動をしていると、胸の脂肪分までが筋肉になってしまう」と考える人もいますが、これはそれほど現実的な話ではありません。たしかにトップアスリートレベルの運動をしている人ならばこのようなことが起こり得ますが、一般女性がここまで体を追い込むことはできません。むしろ、一般女性ができる程度までの運動は、バストを支える胸筋を鍛え、型崩れのしにくいバスト作りをすることに役立ちます。加えて、胸筋の厚みもバストサイズに関わってくるため、運動によって「美しく、大きなバスト」を作ることが可能です。運動をするときは必ずブラジャー(運動をする人向けに作られた、機能性の高いスポーツブラがもっとも望ましい)をつけるようにしてください。ブラジャーをつけないで運動をすると、クーパー靭帯が切れてしまいます。クーパー靭帯は胸を支える靭帯であるため、これが切れると「垂れた胸」になってしまいます。

「胸が大きくなる原因」は、非常に多くあります。また、このなかのどれか1つだけが胸のサイズを決定づけるということもなく、さまざまな原因が複合的に絡み合ってバストサイズを決めていきます。遺伝や生理、妊娠などは自分では調節できないものではありますが、胸を大きくさせやすい生活(良質な睡眠とバランスのよい食事、運動など)は今からでも行うことができます。胸を大きくしたい、かたちのよいバストラインを手に入れたいと考えるのであれば、これらの見直しを行うとよいでしょう。