シリコンバッグ挿入豊胸術の寿命について

シリコンバッグ挿入豊胸術の寿命について

「シリコンバッグ挿入豊胸術」は、一度の手術で大幅なバストアップをすることが可能な豊胸術です。
この手術による豊胸術の「寿命」についてみていきます。

シリコンバッグ挿入豊胸術の解説

まずは、「シリコンバッグ挿入豊胸術とはどんなものか」を説明していきます。

シリコンバッグ挿入豊胸術は、数ある豊胸手術のなかでももっとも「サイズアップ」に特化した豊胸手術だといえます。シリコンバッグ挿入豊胸術を行うことで、3カップ以上もバストアップさせることができます。

ヒアルロン酸の注入による豊胸手術であっても3カップ以上アップさせられる、とする医師もいますが、これは「それだけの量を一度に入れるのは危険」「もともと胸にはそれほどヒアルロン酸は存在しない。ヒアルロン酸自体は安全なものだが、入れすぎるのは危ない」と警告をする医師もいます。

脂肪注入による豊胸手術の場合でも豊かな胸を手に入れることは可能だとされていますが、これは「定着率」の問題もあり、確実に3カップ以上のバストアップが可能になるかと言われれば断言はできません。

しかしシリコンバッグ挿入豊胸術の場合は、胸の中に物理的に「バッグ」を入れていきます。そのため、確実に「大きな胸」を手に入れることができるのです。

「巨乳になりたい」
「豊かな胸を確実に手に入れたい」
と考える人にとってシリコンバッグ挿入豊胸術が心強い味方となるのは、このような理由があります。

なお、ここでは「シリコンバッグ挿入豊胸術」をとりあげていますが、実際には生理食塩水を入れたバッグを利用する場合もあります。一般的に、生理食塩水を使ったバッグの方が、「たとえ破損したとしても安全」ということで安全性が高いと言われています。対して、シリコンを使ったバッグの方は、生理食塩水を使ったバッグよりも手触りが自然であるとされています。

いずれにせよ、大幅なバストアップをはかることができるということで、シリコンバッグ挿入豊胸術は多くの人の耳目を集めている豊胸手術です。また、ヒアルロン酸注入に比べて持続期間が非常に長いこと(後述します)、脂肪注入手術に比べて費用が安いこと、やせている人であっても施術が受けやすいこと(極端にやせている人の場合は、シリコンバッグが不自然に見えてしまうこともあります)も人気の理由の一つだといえるでしょう。

シリコンバッグ挿入豊胸術の寿命について~「半永久的」という意見

さて、上記では、「(シリコンバッグ挿入豊胸術は)ヒアルロン酸注入に比べて持続期間が非常に長い」としました。

では、シリコンバッグ挿入豊胸術の寿命とはどれくらいなのでしょうか。

これに関しては、一般的に、「半永久的」「一生涯続く」と解釈されるのが一般的です。またこの記事でも、このスタンスをとっています。

シリコンバッグ挿入豊胸術の場合、物理的にバッグを胸の中に入れるものです。そのため、挿入したシリコンバッグ自体に異常が生じない限りは、バストアップは永久に続くと考えるのが自然です。

ヒアルロン酸の注入による豊胸の場合はいつか必ず体の中にヒアルロン酸が吸収されるときが来ます。その期間は手術方法や個人差があるといわれていますが、10年をすぎても効果が維持されることはないといってよいでしょう。
脂肪注入による豊胸は、一度定着してしまいさえすれば、ヒアルロン酸のようになることはありません。しかし脂肪がやせていくことで、胸のかたちが変化することはありえます。

しかしながら、シリコンバッグ挿入豊胸術はバッグの素材が異常をきたしたり耐久性の面で問題がでたりしない限りは、自分の理想のバストサイズを永久に保つことができます。これこそが、「シリコンバッグ挿入豊胸術の効果は永久的だ」といわれる理由です。

「シリコンバッグ挿入豊胸術の寿命について~「寿命はある」という意見

一方、「シリコンバッグ挿入豊胸術にも寿命がある」とする意見はあります。

上でも述べましたが、シリコンバッグ挿入豊胸術が半永久的に続くといわれるのは、「バッグに異常がないとき」の話です。
「シリコンバッグ挿入豊胸術に寿命がある」とする意見を支持する人は、「シリコンバッグ自体が劣化するため、実質的な『寿命』は存在する」と主張します。

たとえば、シリコンバッグが硬くなったり、経年劣化とともに破損・破裂しやすくなったりすることなどがその理由です。シリコンバッグにも、ほかのさまざまな物と同じように、「年とともに劣化していくこと」を、「シリコンバッグ挿入豊胸術にも寿命がある」と表現しています。

このような説にのっとる場合、シリコンバッグ挿入豊胸術の寿命は10年から15年とされることが多いかと思われます。現在のシリコンバッグ挿入豊胸術は、シリコンバッグの素材の向上などもあり、20年から25年程度もつという意見もありますが、それでも、「永続性はない」と考える医師もいます。

なお、ここでは主に「シリコンバッグ挿入豊胸術」を取り上げていますが、「生理食塩水を使ったバッグを挿入した場合はもっともちが悪い」とされています。

シリコンバッグ挿入豊胸術、シリコンバッグの取り換えは必要か? その議論

「シリコンバッグ挿入豊胸術は半永久的にその効果が続く」と考える医師と、「シリコンバッグ挿入豊胸術には寿命がある」と考える医師では、「シリコンバッグの取り換えの必要性」についても当然意見が分かれることになります。

前者の場合は「シリコンバッグ挿入豊胸術は永久に続くもの。取り替える必要もなく、一生涯使い続けられる」とする立場をとります。
反対に後者の場合、「安全性の観点から、10年~15年で入れ替えをした方がよい。シリコンバッグ自体の耐久性に疑問が出てくる」という立場をとることになります。また、場合によっては10年程度での交換を勧められることもあります。

この2つの意見が交わることは、おそらくはないでしょう。

どの意見を採用するかは、人それぞれです。ただ、「なんとなく不自然に思えるようになって、シリコンバッグを取りのぞいた・入れ替えた」という意見があるのも確かです。
特に、「シリコンバッグを入れた胸が、石灰化したように硬くなってしまっている」「しこりが非常に目立つ」「明らかに入れたときとは異なる感覚になっている」という場合は、早めに病院に行って対策を打つことが求められます。

シリコンバッグ挿入豊胸術の寿命が心配なら……

ここでは、「シリコンバッグ挿入豊胸術は、バッグに異常がなく耐久性に問題がみられない限りは半永久的に続く」という立場をとっています。
ただ、万が一のことを考えて、「シリコンバッグ挿入豊胸術によって豊胸したバストに、トラブルが起きた場合の対策」について知っておくことも重要です。

一番良いのは、自分がシリコンバッグ挿入豊胸術を受けた病院に行くことでしょう。寿命の件だけでなく、豊胸手術で起きたトラブルは、まずは豊胸手術を行った病院に相談しにいってください。カルテも残っているはずですし、よりよい、よりあなたのバストに合った対策をとってくれるはずです。特にしこりや石灰化を伴う以上の場合は、ケースによっては無料で対応してくれることも珍しくありません。

「どこで施術してもらったか忘れたが、異常が出た」
「遠方に引っ越してしまったので、元の病院に行くのが難しい」
「シリコンバッグ挿入豊胸術を受けた病院がつぶれてしまった……」
という場合は、「他院で受けた豊胸手術の修正を行います」としている病院に足を運ぶようにしてください。

シリコンバッグ挿入豊胸術で入れたシリコンバッグを取りのぞいたり、現在の年齢や体型にあった豊胸手術を提供してくれたりします。ただ、その病院で入れたシリコンバッグを除去するときと比べると、他院で入れたバッグを取りのぞく場合はかかる費用が異なり、後者の方が高くなることもあるので注意してください。

なお、非常に危険性の高いシリコンバッグとして、フランスのPIP(ポリ・アンブラン・ピロテーズ)社が打ち出した豊胸バッグがあります。2011年と2013年に特に大きく取り上げられたのですが、この会社が作り上げたシリコンバッグは耐久性が非常に低く、破裂する危険が著しく高いものでした。また、これを入れた人が亡くなったという事例も報告されています。

日本に輸入されている可能性も0ではありませんから、
「自分が入れたシリコンがどこの会社のものかわからない」
「確かめようにも、入れてくれたクリニックと現在は連絡がつかない」という場合は、念のためにクリニックで診察を受けた方がよいでしょう。

現在提供されている豊胸手術のなかで、「欠点もデメリットもない豊胸手術」は存在しません。それぞれがそれぞれのメリットとリスクを抱えています。この「リスク」を完全に排除することはできませんし極端に怖がる必要もありませんが、「違和感があったらすぐにクリニックに見せる」という姿勢は求められています。