バストアップサロンのプランは本当に効果があるの?

バストアップサロンのプランは本当に効果があるの?

「胸を大きくしたい」「美しい胸を手に入れたい」と考える人はたくさんいます。そのためのサプリメントやクリーム、手術などがたくさん出ていますし、実際に試してみたことのある人もいるのではないでしょうか。

今回はそんな数多くのバストケア方法のなかから、「バストアップサロンと呼ばれるところでのプラン」の効果について見ていきましょう。

バストアップサロンとは何か

「バストアップサロン」という言葉に、明確な定義づけがあるわけではありません。ただここでは、「バストアップを謳っており、バストアップを目的としたプランを提供しているエステサロン」といった意味で使っていきます。

バストアップサロンのなかには、バストアップだけを専門に行っているところもあれば、フェイシャルケアなどのほかのプランも提供しているところもあります。多くのバストアップサロンは交通の便のよいところにあり、通いやすいのが魅力です。

バストアップサロンでのバストアッププランにはどんなものがある?

バストアップサロンが謳うバストアッププランは、それぞれのバストアップサロンによって異なります。ただ、比較的よく見られるのは、

  • 光を使った豊胸
  • ハンドケアによる豊胸

の2つでしょう。

なお、バストアップサロンの場合は医師が在籍しているわけではないので(ただし、便宜上「サロン」とは銘打っているだけで、実際には医師が所属している「クリニック」もあります。今回は特段の記載はない限りは、こちらは除外します)、行えるプランには制限が出ます。具体的にいえば、クリニックならば行える「注射」「メスなどを使った切開」などができません。また、バストアップサロンの場合は「治す」「治療」「医療」などのように、医師が行う施術と勘違いされそうな表現を利用することもできません。

このため、バストアップサロンが行える豊胸関係のプランは、クリニックが提供できるそれに比べて限定的になります。

光を使った豊胸に本当に効果はあるのか

バストアップサロンがよく提供している豊胸プランのうちの一つである「光豊胸」について取り上げていきましょう。

光豊胸とは、光をバストにあてることによって豊胸をはかるというものです。この「光」はリンパの流れを良くしたり、クーパー靭帯を強くしたりすることができるため、バストアップができるとされています。

「光」によって美容にアプローチする方法は比較的メジャーなものです。ここでは「豊胸」を取り上げていますが、脱毛にも使われており、有用性が高いものであることはたしかです。また、光による豊胸は痛みもなく、ダウンタイムも生じません。金額も、クリニックでの豊胸に比べて安く、受けやすいのが特徴です。個人差があるものの、「光豊胸を受けてバストアップができた」としている人も多く、その効果は一概に否定できるものではありません。

ただ同時に、光豊胸にはさまざまな不明点や疑問点があることもたしかです。

脱毛にしろフェイシャルケアにしろ、エステサロンのプランはクリニックの後追いになることが多いものですし、その効果はクリニックに劣ります。これはある意味では当然のことです。クリニックでは医師の資格を持つ人が施術を担当するため、エステサロンで使う機械よりもずっと強い機械を使うことができるからです。

ただ現在、豊胸手術を提供するクリニックのなかには、この「光豊胸」を積極的に取り上げているクリニックはほとんどありません。仮に光豊胸が「受けた人が全員2カップ以上もアップする」という優れたものであるのなら、クリニックでも光豊胸(あるいはそれと同じ原理で作られた、しかしもっと強い効果を持つ機械による手術)が行われると考えるのが妥当なのではないでしょうか。
もちろんこれはただの一推論であるため、「シリコンバッグなどの挿入による豊胸手術の方が、目に見えて効果が分かりやすい。だからクリニックでは、バッグ挿入などによる豊胸手術を提供しているのだ」と見ることもできないわけではありません。ただ、疑問点の一つとして持っておくことはできるでしょう。

「光豊胸によってクーパー靭帯が補強される」ということに関しては、明確な反証があります。
クーパー靭帯は胸を支えるために使われている靭帯ですが、一度切れてしまうと戻すことはできません。クーパー靭帯が切れたことによって起こる胸の下垂はクリニックで解消できますが、このときもアプローチするのは「皮ふ」であって、クーパー靭帯そのものを治せるわけではありません。

「光豊胸は、クーパー靭帯を『治す』のではなく『補強』するのだ」という意見もあるでしょう。しかし人体に存在する靭帯は、鍛えることのできないものです。もう少し正確に言うのであれば、「鍛えよう」と考えてアプローチすることは非常に危険な部位です。無理をすると切れてしまうからです。

一度切れてしまった靭帯を、「補強」することはたしかに可能です。足の靭帯などが切れた場合は、医師によって手によって靭帯を結び、元の生活に戻れるようにリハビリをしていきます。このリハビリを「補強する」「強化する」という言い方で解説することはできます。この場合は「元の状態に戻ること」を目的とするため、「元の状態より強くなること」はありません。

しかしクーパー靭帯のように、 結び直すことを前提としていない靭帯、切れたらそれで終わりの靭帯 を、ほかの靭帯のように修復していくことはできません。また、ほかの靭帯がそうであるように、靭帯の修復は「元の状態に戻すこと」こそできはすれ、「元の状態より強くすること」はできないのです。

このため、光豊胸によってクーパー靭帯が補強されるという考え方は、根拠の薄いものだといえます。

「光を当てることでリンパが流れ、老廃物が除去される」とする説もあります。
ただ、「光を当てることによってリンパが流れる」とする意見については、根拠があいまいです。リンパは体を循環しているものであり、外的な刺激によってその流れの速さなどが左右されると考えることはできないとしている専門家もいます。また、「リンパの流れがよくなったことによってなぜバストが成長するのか」についても、明確な回答を求めることは難しいかと思われます。

ハンドケアによるバストアップについて

では、ハンドケアによるバストアップについてはどうでしょうか。

これについては、一定の効果はあると考えられます。

私たちの体にはたくさんの水分が存在します。普段はあまり意識することはありませんが、この「水分」は揉みほぐすことなどによってたやすく移動します。バスト部分にも当然同じことがいえます。バスト部分に水分を移動させることによって、一時的にバストサイズをアップさせることは十分に可能です。
ちなみに、同じ理屈で「顔をやせさせること」もできます。ハンドケアによって水分を動かしてやれば、一時的に顔がやせて見えるようになります。バストケアの場合の持続時間ははっきりとはわかりませんが、フェイシャルケアの場合は半日~1日程度は効果が持続します。

ハンドケアの効果を「水分の移動」に求めるのであれば、これを提供しているバストアップサロンに通うのも一つの手だといえるでしょう。

ただし、バストアップサロンが提供できる範囲は、あくまで「ハンドケア」までです。バストアップサロンのなかには「マッサージ」と謳っているところもありますが、このようなバストアップサロンは避けた方が賢明です。なぜなら、そもそも「マッサージ」という表現は法律によって規制されているものだからです。これを謳えるのは国家資格を持った人が運営する施設だけです。「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師などに関する法律」によって規制が掛けられているのです(なお、医師の場合は可能です)。

このような言い方を取っているバストアップサロンは、あえて虚偽の記載をしているか、もしくは知識面が乏しい可能性が高いため避けた方が賢明でしょう。

バストアップサロンのもたらす効果とは

バストアップサロンのプランのなかには、疑問点が存在するものもあります。
ただ、「バストアップサロンに通うことがまったくの無意味だ」とは言えません。

バストアップサロンの場合、多くのケースで「バストケア」がセットになっています。それぞれのバストアップサロンが工夫をこらして作り上げたジェルやクリームが提供されるのですが、これらのなかには非常に保湿効果の高いものなどがあります。「保湿」はバストを守るために非常に大切なものです。保湿されたバストはしっとりと潤いますし、紫外線の影響なども受けにくくなります。かさついた肌、状態の悪い肌を守ってくれる役割もあり、とても頼りになります。

また、バストアップサロンで受けるサービスは心地よいものも多く、心と体をリラックスさせてくれます。クリニックに比べて店内の雰囲気も女性向けに作られているところが多く、「自分へのご褒美」「自分を大切にしている・自分は大切にされている」という感覚を味わうことができるでしょう。
このような感覚は、美しさを作るためにとても役立ちます。心に余裕を持ったりリラックスした心持ちでいたりすることは、肌の状態を整え、女性ホルモンの分泌を促します。

また、エステシャンなどから、バストケアに効果的な方法を聞くこともできるかもしれません。

バストアップサロンの提供するプランのなかには、今後の研究が待たれるものもあります。しかしバストアップサロンにはバストアップサロンしか持ちえない魅力やメリットがあることも確かです。「自分が、自分のバストのために何を求めるか」によって選ぶべき選択肢は変わってきますが、バストアップサロンもまた、一つの選択肢となりうるものなのです。