胸を大きくすることに「夜寝るときにつけるブラ」は関係する? ナイトブラのすすめ

胸を大きくすることに「夜寝るときにつけるブラ」は関係する? ナイトブラのすすめ

胸の大きさやかたちに悩む人にとって、「夜寝るときにつけるブラ」は非常に心強い味方となります。
今回はナイトブラの特徴と使い方、そしてその意味について解説していきます。

夜寝るときにブラをつけて寝る? それともつけないで寝る?

大手の下着ブランドであるセシールが、2916年に3週間程度に渡ってとったアンケートがあります。2104名の回答を得たこのアンケートでは、「夜に寝るときにブラジャーをつけるかどうか」を聞いたものでした。

その回答結果は、「つけない」と答えた人が圧倒的多数で70パーセント近くになっていました。対して「つける」と答えた人はわずか30パーセント近くに留まっています。

「つけない」と答えた人の多くは、

  • 締め付けによって痛みが出るから
  • 寝ているときにブラがずれてしまうから
  • 胸を解放してあげたい

という理由を挙げていたとされています。

これはきちんとした根拠のあるものです。ブラジャーはバストを支えるものではありますが、どうしても胸に締め付けを与えてしまいます。

昼間につけるブラジャーはワイヤーやパットが入っているものが多く見られます。また、これらが入っていないものでも、縫製によって胸を持ちあげたりサポートしたりするようになっています。このような工夫があるからこそ、昼間のバストラインがきれいに出せるわけですが、夜に眠るときにはこれが邪魔になります。ワイヤーが肌に擦れて痛かったり、パットがずれてしまったり、縫製が息苦しかったり感じられるかもしれません。

ただ、「それならば緩いサイズにしたらどうだろうか」と考えるのもよくありません。緩いサイズのブラジャーではそもそもバストをきちんとサポートすることができませんし、肌にフィットしていないことが原因で肌がこすれる可能性もあります。

昼間に使うブラジャーをそのまま夜に使うことには、このようなデメリットもあるのです。

cecILe(cecile・セシール)「寝るときブラはつける?つけない?あなどれないナイトブラの効果」
Link

寝ているときにもバストはよく動く

しかし、寝ているときにまったくブラジャーをつけていないとなると、また別の問題が出てきます。

あまり意識されることのない話ではありますが、私たちは寝ているときにかなり激しく動くことになります。これは、「寝相が悪いから動き回るのだ」「寝相が良ければまったく動かない」というものではありません。個人差やその日その日の動き、あるいはそのときの環境などにもよりますが、人間は寝ているときに5回から20回程度の寝返りをうつといわれています。1時間あたり2回程度の寝返りをうちますし、まったく寝返りをうたないという人はほとんどいないでしょう。

寝返りをうつたびに、私たちの胸は上下左右に振られます。寝返りをうつその瞬間に胸が左右に振られるだけでなく、左側を下にして寝ていればバストは左側の地面に向かって引っ張られます。また、右側を向いて眠れば当然右側にバストが引っ張られることになりますし、あおむけになれば胸は広がるようにして動きます。うつぶせになればバストはつぶされます。しかも、このような「状態の変化」「姿勢の移り変わり」が一晩に何度も起きるのです。寝ているときには動きが制御できませんから、バストの肉がワキの方に流れて行くこともよくあります。私たちが想像するよりもずっと、寝ているときのバストはよく動くわけです。

そしてこの「動くバスト」は、クーパー靭帯に多大な悪影響を与えます。

クーパー靭帯(じんたい)は、胸を支える組織をいいます。コラーゲンを主体としており、胸のかたちを保ったり、胸がワキ方向などに流れたりすることをとどめる効果があります。クーパー靭帯が切れてしまうと、胸は垂れさがってしまいます。

このクーパー靭帯は、原則として一度切れてしまったり伸びてしまったりすると元に戻りません。これは専門医なども出している見解です。なかには「エステサロンでの施術ならば治せる」と誤解させるような言い回しがとられることもありますが、そもそもエステサロンでの施術では「治す」などの表現を使うことはできませんし、医師ですら無理だとするものがエステサロンで直せるとする根拠はありません。

また、クーパー靭帯はコラーゲンを主成分としてはいますが、コラーゲンの経口摂取によってクーパー靭帯が元に戻るということもありません。コラーゲンは選択的にクーパー靭帯にのみ作用するものではありませんし、そもそもコラーゲンの経口摂取による効果そのもの疑問視する声もあります。低分子コラーゲンならば効果があるのではないかと考える意見もありますが、まだ研究途上のものであるため、「このような方法をとればクーパー靭帯が治る」という確固たる方法はまだ確立されていません。

そのため、クーパー靭帯は何よりも「切らないように」「伸ばさないように」とする「予防策」によって守っていくことが重要となります。

なお、ここでは大きくはとりあげませんが、「垂れた胸」の悩みを根本から解消したいと考える場合は、乳房つり上げ術などの手術を受けることをおすすめします。これは垂れ下がった皮ふを除き、胸を引き上げる手術です。美容外科手術に分類されるため、クリニックで受けることができます。しかしこれも「皮ふ」にアプローチしているのであって、「クーパー靭帯を治す」手術ではありません。

エキサイトニュース「最近、寝返りが多くなってませんか?」
Link

起きているときと寝ているときでは、求められるブラジャーの役割が異なる

クーパー靭帯を切らさないようにするためには、正しくブラジャーを選び、正しくブラジャーを着用することが重要です。

昼間につけるブラジャーは、前述したように、ワイヤーが入っていたりパットが入っていたり縫製がしっかりしていたりするものが望ましいでしょう。これらは、胸のかたちを整えて美しく見せるために役立つものです。

また、胸を大きく見せることに特化した商品も出ています。自分の希望に合ったものを、自分に合ったサイズのもので選べば、クーパー靭帯を保護しつつ美しい胸を作ることができるでしょう。

このように「昼間につけるブラジャー」も非常に大切なのですが、「意外と激しく動き回る寝ているときのバスト」を支えるためには、夜用のブラジャーを選ぶことが重要です。昼間につけるブラジャーでは、アンケート結果のように、窮屈さなどが出てしまうからです。

加えて、昼間につけるブラジャーと夜につけるブラジャーでは、求められる役割が違います。

昼間につけるブラジャーの場合、「立った状態で地面側に引っ張られるバスト」を支えるサポート力が求められます。

しかし夜寝る時に使うブラジャーの場合、「左側を下にして寝たとき、右側を下にして寝たとき、あおむけで寝たとき、うつぶせで寝たときに、バストを支えられる役割」が求められます。バストにかかる重力の方向性が昼間のそれとはまったく違うため、「夜に寝るときにかかる力」に対して有用に働く性能が求められるわけです。

また、夜につけるブラジャーの場合、快適な睡眠を妨げるものであってはいけません。昼間とは異なり何か違和感があっても直しにくいですし、不快な締め付けやチクチクした感覚があっては熟睡できないからです。

日中のブラジャーも夜間につけるブラジャーもどちらも非常に大切なものなのですが、求められる要素や役割がまったく異なります。

夜寝るときはナイトブラを使おう

このような考え方から生まれたのが、「ナイトブラ」です。

ナイトブラは、「夜用ブラ」「ナイトブラジャー」などの名前で呼ばれますが、基本的には同じものです。夜に眠るときにつけ、朝になれば外して日中用のブラと交換するものであり、ナイトウェアの一つとして考えることができるものでもあります。

ナイトブラは数多くの企業が出していますし、またそれぞれにオリジナル要素もあります。
ただ、一般的には以下のような特徴を備えています。

  1. 胸の脂肪がワキやお腹に流れるのを防ぐ
  2. クーパー靭帯の断裂や伸びを防ぐ
  3. 快適な着け心地を実現している
  4. 洗濯機で洗えるものが圧倒的に多い
  5. デザインは日中用のブラジャーに比べると地味なものが比較的多い
  6. ほぼすべてのものがノンワイヤーである

1や2、3、6についてはすでに述べた通りです。ナイトブラをつけることによって、バストの脂肪がワキなどに流れて行ってしまうのを防ぐことができますし、クーパー靭帯の保護にも役立ちます。また、「夜寝るときにつけるブラジャー」であるため、どこの会社も「眠りを妨げないこと」を重要視して開発を進めています。

ナイトブラはナイトウェアの一つであり、毎日使うものです。気軽に洗濯できるようにということで、洗濯機で洗えるようになっています。洗濯ネットに入れて洗うようにします。手間を惜しまないのであれば手洗いが推奨されますが、「だれかに見せるものでもない」という人の場合は、洗濯機でラクにお手入れした方がよいでしょう。なお、何枚かを交互に使うことが想定されるアイテムであるため、「まとめ買いにすればオトク」としている会社も多く見られます。

現在はおしゃれなナイトブラも出ていますが、一般的にナイトブラは日中用のブラに比べると地味なものが多いという特徴があります。軽く述べましたが、ナイトブラは「だれかの目につくことはほとんど想定しておらず、機能性が重要視されるもの」だからです。デザインを特に気にしないのであれば、地味なものでも問題ないでしょう。

しばしば、「ナイトブラをつけていれば胸が大きく育つ」という意見を目にしますが、「ナイトブラをつけてさえいれば、胸が2カップ以上大きくなる」と確約することはできません。しかしながらナイトブラをつけることによってバストを安定しますし、バストの下垂を防ぐ予防策として活用できることは事実です。日中のブラジャーとあわせて、ナイトブラを使っていきましょう。