胸を大きくする方法~豆乳を摂取することには意味があるのか?

胸を大きくする方法~豆乳を摂取することには意味があるのか?

「胸を大きくする方法」を探している人ならば、一度は「豆乳」「納豆」「豆腐」などが胸を大きくする食材であるとする説を目にすることになるのではないでしょうか。
ここでは、特に「豆乳」に焦点をあてて、「豆乳に胸を大きくする効果があるのかどうか」を紹介していきます。

豆乳の摂取で胸が大きくなるといわれている理由について

「豆乳を飲むことでバストサイズがアップする」と耳にしたとき、「本当にそんな効果があるの?」と疑う人もいるかもしれません。しかし実は、これには一定の根拠があるのです。

豆乳とバストサイズアップの関係を解説するときのキーワードとなるのが、「大豆イソフラボン」と「エストロゲン」です。

女性ホルモンには、エストロゲン(卵胞ホルモンとも呼ばれます)とプロゲステロン(黄体ホルモンとも呼ばれます)があります。この2つの女性ホルモンはどちらも非常に大切な役割を持つものですが、特にエストロゲンの方は女性らしい体つきを作るために欠かすことのできないホルモンとされています。バストを育てることにもこのエストロゲンが関係しており、バストアップを目指す人は特に注目したいホルモンだといえます。

エストロゲンは体内で作られますが、自然界にもエストロゲンに似た構造体をとるものがあります。

これは「エストロゲン様作用(えすとろげんようさよう)を示すもの」「植物性エストロゲン」などの名前で呼ばれます。プエラリア・ミリフィカが特に有名ですが、大豆イソフラボンも非常に知名度が高いものです。これらは、体内に入ることによって、エストロゲンと似た作用を示すとされています。このため、植物性エストロゲンを摂取することでバストアップがはかれるのではないかと考えられるようになったのです。

豆乳もまた、ご存知の通り、大豆イソフラボンを大量に含んでいます。200ミリリットルの豆乳で約40ミリグラム程度の大豆イソフラボンを摂取できるとして、サプリメント業界や大豆製品業界からも注目をされています。豆乳は納豆に比べると効率がよい摂取食材とはいえませんが(納豆の場合、45グラム程度パック1つで35ミリグラム以上の大豆イソフラボンを摂取することができます)、納豆が苦手な人でも大豆イソフラボンを取り入れられること、また「飲料」というかたちであるため手軽に飲めることから、支持者が多いものでもあります。

さらに、大豆イソフラボンの優れた作用として、「大豆イソフラボンは、エストロゲンが少ないときはエストロゲン様作用を示すが、エストロゲンが少ないときには抗エストロゲン様作用を示す」というものがあります。

「エストロゲンはバストサイズアップのために欠かすことのできないホルモンであること」は、すでに述べた通りです。しかしエストロゲンは、多ければ多いほど良いというものではありません。

エストロゲンには、「エストラジオール」「エストロン」「エストリオール」の3つの種類があります。エストラジオールは性成熟期に非常によく分泌されるものであり、一番メジャーなエストロゲンです。バストアップ系の記事や話において、特に記載がない場合は「エストロゲン=エストラジオール」を指すことが多いと思われます。

エストロンは閉経後に出されるエストロゲンであり、エストリオールは妊娠中によく出されるものです。
この3つのなかで、エストリオール以外の2つには「過剰分泌によって、乳がんの危険性や乳がんの悪化のリスクが高まる」というマイナス点を持っています(エストリオールのみ、乳がんなどの危険性を逆に抑える効果が見込めるとされています)。
このため、「エストロゲンは分泌量が多ければ多いほど良い」というものではないのです。

大豆イソフラボンの場合、体内のエストロゲンの量が少ない場合はエストロゲンに似た作用を示してくれます。しかし、エストロゲンが過剰に分泌された状態の場合はこれを抑制する効果があります。
このようなことから、大豆イソフラボンは安全性が比較的高い植物性エストロゲンとして取り上げられることが多いのです。

「胸を大きくする方法」として豆乳はどれくらい頼りになる?

大豆イソフラボン自体は優れた作用を示す成分ですし、豆乳はそんな大豆イソフラボンを手軽にとることのできる飲み物といえます。
しかし、「大豆イソフラボン(豆乳)を摂取することで、どれくらい胸が大きくなるか」については議論の余地があります。

大豆イソフラボン(豆乳)がエストロゲンに似た構造体を持ち、体内にエストロゲンが足りないときはエストロゲンに似た働きを示し、エストロゲンが多いときには逆に抑制効果を示すことは事実です。

ただ、大豆イソフラボン(豆乳)の効果は、女性ホルモンであるエストロゲンと比べると決して高くありません。

大豆イソフラボン(豆乳)が示すエストロゲン様作用はエストロゲンと比べて非常に弱く、10000分の1~1000分の1程度にすぎません。そのため、大豆イソフラボン(豆乳)をたくさん摂取したとしても、本物の女性エストロゲンほどの効果を見込むことはできないのです。

また、当然のことながら、「大豆イソフラボン(豆乳)をとったときのバストサイズ」と「大豆イソフラボン(豆乳)をとらないときのバストサイズ」を比較検討することはできないため、「大豆イソフラボン(豆乳)をとることで、どれくらいのバストサイズアップが可能になるか」については正確なデータが出せないのです。

また、大豆イソフラボン(豆乳)は非常に安全性の高いものではありますが、「どれだけ摂取しても大丈夫」というものではありません。イタリアの研究で、5年間にわたり1日に150ミリグラムのイソフラボンを摂取した層で子宮内膜増殖のリスクが見られたとする結果が得られました。このため、厚生労働省では、「食品からの大豆イソフラボンの摂取は、1日に75ミリグラムを限度量とする」という見解を表明しました。

「75ミリグラムの大豆イソフラボン」がどれくらいの量かというと、豆乳で375ミリリットル程度です。現在スーパーで販売されている豆乳はだいたい1パック200ミリリットル程度ですから、これを2本飲めばオーバーしてしまうことになります。

もっとも、これはあくまで「毎日摂取したとき」の話です。1週間に1~2度程度豆乳2パックを摂取したところで、大きな問題は生じないと考えられています。ただ、気になるようであれば、「豆乳1パック(大豆イソフラボンで41ミリグラム程度)+豆腐100グラム(27グラム程度)=68グラム程度」のように、ほかの食材と組み合わせてとっていくとよいでしょう。
※数値は概算であり、商品ごとで多少のゆらぎがあります。

豆乳は、「胸を大きくするための成分」を含むとして長く注目を浴びている成分です。
また、過剰摂取することによるリスクはあるものの比較的安全性の高い飲み物であり、安価でもあります。さらに、スーパーなどでも手軽に手に入れられる飲料であるというメリットもあります。

「豆乳を飲めば、だれでも確実にバストサイズアップができる」とまではいえません。しかし豆乳には大豆イソフラボン以外にもたんぱく質やビタミンを含まれていますから、健康志向の人と相性の良い飲み物だともいえます。積極的にとっていくとよいでしょう。

フジッコ「イソフラボン含有量・何にどれだけ?」Link