「いつまでも美しい胸を維持していたい」
「40代以降も、ハリのある胸のままでいたい」
「40代だけど、今からでもバストアップしたい!」
このように考える人は、決して少なくはありません。ではこれは可能なのでしょうか?
サプリやバストマッサージなどはバストアップを確約するものではない
40代以降のバストアップを考えて調べ物をすると、必ずといっていいほど「バストアップマッサージ」「バストアップサプリメント」などの文言が目に入るはずです。
しかしこの2つは、バストアップを確約するものではありません。
まず、バストアップマッサージの場合は、たしかに血行を促進させる効果はあるもののその効果は未知数です。これはバストアップマッサージの難点というわけではありませんが、「バストアップマッサージをしたとき」と「していないとき」を比較することは不可能です。
そのため、「バストアップマッサージをしたから、それが原因で胸が大きくなった」ということはできないのです。
ただマッサージによって血行がよくなることや血流が増加することは認められていますから、「これをすれば絶対にバストアップができる」とまではいえないものの、やってみる価値はゼロではありません。
バストアップサプリメントなどといわれるものには、効果は期待できないと考える方がよいでしょう。
上ではわざとバストアップサプリメントという表現を使いましたが、そもそもサプリメントは薬機法の制限を受けるため「バストアップする」といった表現をすることはできません。
サプリメントはあくまで栄養補給のためにとるものであって、これを飲んだことが直接的にバストアップに繋がると言い切ることはできないのです(もう少し踏み込んで言うと、「バスト」という特定の部位を取り上げること自体、サプリメントはできません)。
なかには、プエラリア・ミリフィカなどのように、女性ホルモンに似た働きをする成分を配合しているものもありますが(これらは、イソフラボン類と比較して、1000~10000倍ほどのエストロゲン活性があると考えられています)、これを使ったサプリメントであってもバストアップそのものを謳うことはできません。
また、プエラリア・ミリフィカは健康被害も報告されているものです。
独立行政法人国民生活センター「美容を目的とした「プエラリア・ミリフィカ」を含む健康食品―若い女性に危害が多発!安易な摂取は控えましょう―」Link
筋肉をつけることで「体前面に張りだした胸」をつくることは可能
では、40代からのバストアップは不可能なのでしょうか。
狭義の意味でのバストアップはなかなか難しいのですが、「美しい胸のライン」「体前面に張りだした胸」を作ることは、40代からでも可能です。
40代以降になると、若いときに比べて筋肉量が落ちてきます。これは体全体の筋肉に対していえることですが、それは「胸筋」も例外ではありません。
胸筋は、バストを支える土台となるものです。ここをしっかり鍛えることによってバストサイズは筋肉分大きくなりますし、何よりも「前に突き出した胸」を作ることができるようになります。
また、胸のかたちも崩れにくくなるため、「大きく見える胸」を作ることが可能になるのです。
胸筋を鍛える方法としては以下のやり方があります。
- 膝をついて両手を肩幅に開き、手をまっすぐにおろす
- 両足を閉じた状態で足を後ろに伸ばす
- 頭からかかとまでを一直線に維持したフォームでゆっくりとひじを曲げていく
- 体のどこかが地面につくギリギリまで体を下げる
- 一気に最初のポジションに戻す
- 20回×3セットを目指す。できなければ、膝をついてもよい
ただし、胸筋を鍛えても、一度切れてしまったクーパー靭帯が戻ることはありません。
そのため、脂肪部分のタレそのものを解消することはできません。もっとも現在は非常に優秀なブラジャーも出ています。
自分の体に合ったブラジャーをつけることは、胸のかたちを整えて見せることに役立ちます。脇の方に流れてしまっているお肉を、優秀なブラジャーによって胸の位置に持ってくれば「大きな胸」を作り出すことは可能です。これは40代からでもできる方法です。
加えて、自分の体に合ったブラジャーをつけることは胸の型崩れを防ぐことに繋がります。
ブラジャーは、自分自身のバストそのもののサイズを変えることはできませんが、つけたときに自分の胸を大きく見せること、流れてしまったお肉を正しい位置に戻すことによって胸のサイズをアップさせること、胸のタレを防ぎ、加齢によるバストの衰えをサポートすることは可能です。
根本的なバストアップを考えるのならば
「ブラジャーや筋トレではなく、根本的に胸を大きくしたい」ということであれば、美容整形に頼ることになります。
これは、あらゆるバストアップ方法のなかでもっとも確実な方法です。40代以降の胸であっても確実に大きくすることができるため、「どうしても胸を大きくしたい」「はっきりと実感できるまでにバストアップをしたい」と考える人はこの方法を使うとよいでしょう。
現在は、プチ豊胸と呼ばれる、ヒアルロン酸注入による切らない豊胸手術も打ち出されています。
ただ、豊胸手術はお金がかかるものですし、リスクも0ではありません。
このあたりはきちんと把握したうえで、受けるかどうかを決めたいものですね。