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欧米で大人気番組”LOVE ISLAND”の豊胸手術CMに批判殺到!美容整形への物議が高まる

2015年からイギリスで放送が始まったデーティング番組「LOVE ISLAND」。

この番組の放送中に流れる豊胸手術のCMに批判が集まり、ついには広告規制局によりCM放送の禁止が決定されました。
その背景には、メディアやSNSが人々に与えるマイナスの影響力や、若い世代にとっての整形手術への抵抗感が薄れつつある現状が映し出されています。

整形手術の現状

最近では様々な理由により整形手術はあまりタブー視されなくなってきました。
主な理由として挙げられるものは…

セレブの影響力

最近自身が整形をしていることをカミングアウトするセレブたちが増えてきました。
彼女たちの発言はSNSなどで瞬く間に拡散され世界中に影響を及ぼします。
整形手術に限らず、ハリウッド女優などのセレブが自身の愛用する美容液片手にインスタグラムに写真を載せれば、多くの人がその商品を買い求めます。

メディアやSNSの発達

メディアやSNSの発達により広告を目にする機会も増えました。
心理学的には人は広告を目にする機会が増えると、この商品サービスはそれほど一般的・人気のあるものなんだなと認識するのだそうです。
つまり美容整形の広告が増えるほど、人は「美容整形は人気があるんだな、みんなやってるんだな」と思うのでしょう。

整形技術の発展

50年前に世界初の豊胸手術が行われて以降、整形技術は目覚しい発展を遂げてきました。
一時期は豊胸バッグに発がん性が確認されたり、シリコンを埋め込むことでがんの発見が遅くなるリスクなどが指摘されてきました。
しかし現在は自分の脂肪を注入する豊胸手術法などにより、低リスクで自然なバストが手に入るようになりました。

メスを入れない注射施術で整形という認識が薄れてきた

脂肪注入やヒアルロン酸注入など身体にメスを入れない施術の登場により、整形手術という認識が薄れてきました。
これらの理由から、現在イギリスではバストに不満がありバストアップしたいと考える人の内、約25%が美容整形手術を選択しています。

LOVE ISLANDとは?

今回問題となったのは主にCMの方でしたが同様にLOVE ISLANDに対する批判も上がっています。

LOVE ISLANDとは、約1ヶ月半にわたりスペインにある無人島の豪華ヴィラで男女数人が共同生活を送り、カップル成立を目指す恋愛サバイバル番組です。
最終的に視聴者の人気投票などから選ばれた1組のベストカップルが賞金5万ポンドを手にして終わります。

イギリスでの爆発的人気により欧米各国で番組がフランチャイズ化され、現在イギリスを含む世界7国でそれぞれのLOVE ISLANDが放送されています。
舞台が無人島でヴィラにはプールも付いているため、番組内での出演者たちは水着姿でいることが大半。番組のオープニングや広告も全員水着姿です。

女性出演者はみなスリムで胸の大きな人ばかり男性出演者も筋肉質な人ばかりです。
それもそのはず、出演者の中にはモデルなどのいわゆるセレブもいるのです。

物議をかもしたCM

番組放送中に流れた問題のCMは、若いブロンドの女性がプールサイドやビーチ、ボートの上で笑顔でダンスをしているもの。
そして「彼女たちはMYA(広告元の美容整形クリニック)で大きなバストを手に入れ、全てをエンジョイしています」とナレーションが流れます。

このCMがあたかもLOVE ISLANDの出演者たちのような完璧な身体でないと人生をエンジョイできないかのように受け取れるとして物議をかもしました。
そして、メンタルヘルス財団等が訴えを起こし、広告規制局によるCM放送の禁止が決まったのです。

実際、ComResのリサーチによると、番組を視聴した人の内、全体で35%(18〜34歳に限定すると55%)が「番組の影響で美容整形をしてみたいと感じた」と回答しています。

専門家は「LOVE ISLANDの出演者や整形の広告に使われる身体こそが女性としての理想であると思い込ませ、特に若者は自身の身体にストレスを感じ自分を受け入れられなくなってしまう。結果、安易に整形クリニックに駆け込むか思い詰めてメンタルクリニックに駆け込むことになってしまう。」といっています。

それはLOVE ISLANDや美容整形の広告で「完璧な身体とはこういうものだ」というイメージを植えつけられてしまっているからなのかもしれません。

今回訴えを起こした原告側は「美容整形に関する公の場での広告は全て禁止にすべきである。最低でも18歳以下の目に触れやすい場での広告は禁止すべきである。そうしなければ世の中は外見重視の社会になってしまうだろう」と主張しています。

まとめ

今まで整形手術といえば、施術の危険性などが取り上げられてきたのみでした。

しかし、近年の美容整形ブームにより、美容整形業界によって作られた「理想の女性像」が私たちにプレッシャーを与え、逆に私たちの身体から自信を奪っていくというメンタル的な問題も起こっていることが分かりました。
今後、美容整形広告の規制により美容整形に対する認識は変わっていくのでしょうか?

これからも注目していきたいと思います。