セックスで胸は大きくなる? 医学的根拠から見るセックスと胸の関係

セックスで胸は大きくなる? 医学的根拠から見るセックスと胸の関係

都市伝説の一つとして、

「セックスをすれば胸が大きくなる」

「恋人とセックスを楽しんでいる人は巨乳になる」

「恋人に胸をもんでもらうことで、胸が育つ」

「パートナーとの楽しいセックスは育乳に効果あり!」

というものがあります。

多くの人が一度は耳にしたことのある話だと思われますが、これは本当なのでしょうか?
セックスとバストサイズの関係について考えていきましょう。

基本は「恋をすると胸が大きくなる・ならない」と同じ理論

「セックスをするとバストサイズがアップする」「セックスをしてもバストサイズは変わらない」の理屈は、基本的には「恋をすると胸が大きくなる」「恋をしても胸が大きくならない」と同じ理論です。

「恋(セックス)をするとバストサイズがアップする」とする意見の根拠となるのは、「恋(セックス)によって女性ホルモンの分泌量が増える」という説です。

人は、恋(セックス)をするとそのときめきを視床下部に伝えます。視床下部は脳下垂体に働きかけ、ドーパミンやセロトニンの分泌を促します。ドーパミンは主に快感を、セロトニンは幸福感をもたらすホルモンであり(なお、セロトニンはうつ病の改善においても重要な役目を果たすホルモンです)、それらがエストロゲンの分泌に影響を与えます。エストロゲンは女性ホルモンのうちの一つであり、胸を育てることにおいて非常に重要な役目を持つものです。
このため、「恋(セックス)をする→ドーパミンやセロトニンの分泌が促される→エストロゲンの分泌も促される→バストサイズがアップする」という理屈が成り立つのです。理論だけをみていけば、この考え方が正しいようにも思えます。

ただ、この意見に対して否定的な見方もあります。

たしかに恋(セックス)は脳下垂体に影響を与えて、人を心地よくリラックスした状態に持っていくことはできます。また、これによって肌が美しくなったり、心が安定したりするのは事実です。しかしこれが直接的に「バストアップそのもの」に影響を与えるかと聞かれた場合、多くの専門医は否定的な見解を表明します。

もし、「恋(セックス)がバストアップに直結する」のであれば、性的な接触や恋愛経験が豊富な人は全員大きな胸を持つことになりますし、逆にそれらの経験が少ない人は全員小さな胸になるということになります。しかし実際には、このようなことはありません。性的な接触や恋愛経験が豊富な人であっても胸が小さいことはありますし、これらの経験が少なくても胸が大きい人はいます。
「恋(セックス)によって胸が大きくなる」ということに関しては、エビデンス(根拠)はなく、都市伝説であるとする見方が一般的です。

それでは、バストマッサージによる効果はどう?

「恋をすると胸が大きくなる」ということ以上に、「セックスによって胸が大きくなる」とする話を耳にする人も多いかもしれません。ここからはあくまで推論にすぎませんが、セックスの場合は、単純に恋をしたときの効果だけでなく、「バストマッサージができること」も想定されているからかもしれません。

なかには、「一般的なバストマッサージには効果がないが、恋人にバストマッサージをしてもらう分には効果がある」「効果があるバストマッサージと効果がないバストマッサージがある」としているサイトなどもあります。

しかしこれもまた、非常に結論が出しにくい分野です。

そもそも、人の体は、「バストマッサージをした後の胸のサイズ」と「バストマッサージをしなかったときの胸のサイズ」を比較することはできません。厳密に違いを見ようとするならば、同一人物の右胸だけをバストマッサージして左胸には触らない……ということになりますが、そのようなことを実験する人はいないでしょう。また、仮にこのようにしたとしても、「そもそも左右の胸のサイズが違った」という可能性も否定しきれません。

このように、「セックスによるバストマッサージに豊胸効果があるかどうか以前に、そもそも自分で行うバストマッサージの豊胸効果も立証できない」という問題点があるのです。
ましてや、「恋人の手によるもの」と「自分の手によるもの」の違いを比較することは不可能といえます。

ただ、だからといって、恋人を相手とするバストマッサージがまったく無意味であるとはいえません。バストマッサージの豊胸効果は立証されていませんが、同時に「まったく無意味である」という結論も出ていないからです。また単純に、パートナーとの楽しいふれあいの一つとして、「胸を触ること」は選択肢として挙がってくるものではあります。
「セックスによって胸が大きくなる」とまでは断言できませんが、胸にアプローチしていくのは楽しいひと時を過ごす方法の一つだといえるからです。

過度な期待ができるものではありませんが、パートナーとのスキンシップの一つであると考えればよいでしょう。