脂肪注入豊胸手術の値段について

脂肪注入豊胸手術の値段について

「脂肪注入豊胸手術」は、人気の高い豊胸手術のうちの一つです。今回はこの脂肪注入豊胸手術の値段や種類、その考え方などについて取り上げていきます。

脂肪注入豊胸手術とはどんなものか~脂肪注入豊胸手術のメリット

脂肪注入豊胸手術とは、豊胸手術のうちの一つであり、脂肪を利用して行うものです。

脂肪注入豊胸手術の場合、自分の体からとった脂肪を胸の部分に入れてバストアップをはかる方法です。さまざまな意見はあるものの、自分の脂肪を使うため極めて自然な手触りになるのが特徴です。また、ほかの方法とは異なり異物を体に入れるわけではありませんから、精神的抵抗感のハードルが少ない方法でもあります。

脂肪注入豊胸手術は、一度打ち込んで定着してしまえば、その効果は半永久的に続きます。もちろん脂肪の一種類であるため、著しい体重減少などが見られた場合は当然のことながら胸もしぼむことはあります。このため、半永久的ではなく、『長持ちする』という表記をとるクリニックもあります。しかし、ヒアルロン酸注入によるもののように、「どのようにして維持していたとしても、必ずしばらく(1か月とも10年ともいわれています)すれば胸が元に戻ってしまう」というものではありません。そのため、半永久的なバストサイズアップを見込むことができます。

加えて、脂肪注入豊胸手術の場合はマンモグラフィの影響を受けません。
よく「豊胸手術を受けたら、マンモグラフィの検査を受けられなくなる」という言葉を聞くことがあるでしょう。これは主に「シリコン(等)を胸に入れてバストサイズアップをはかる、バック挿入による豊胸手術」を指します。この豊胸手術をした場合、マンモグラフィによってバッグが破裂する可能性が0ではありません。

実際には「バッグ挿入方法による豊胸手術を受けたら、絶対にマンモグラフィが受けられなくなる」ということはありません。豊胸手術を受けたクリニックでお願いをすれば、マンモグラフィを使ったがん検査も可能なことが多いことでしょう。
ただ、施設によっては、リスクを避けるために「バッグ挿入による豊胸手術を受けた人に対しては、マンモグラフィを実施しない」としているところもあります。

脂肪注入豊胸手術の場合は、自分の脂肪を打ち込んでいるため、このような「マンモグラフィ検査を断られる可能性」を排除することができます。

「元々からある自分の胸」と同じような感覚の仕上がりになるということで、脂肪注入豊胸手術は人気を博しています。

脂肪注入豊胸手術とはどんなものか~脂肪注入豊胸手術のデメリット

一方、脂肪注入豊胸手術にはデメリットもあります。

脂肪注入豊胸手術は、たしかに自分の脂肪を使った豊胸手術です。そのため、ヒアルロン酸やシリコン、あるいは生理食塩水などの異物を入れるときに比べると、精神的なハードルは低いのは事実です。
しかし、自分の脂肪だから、必ず根付くというわけではありません。

方法や医師の見解にもよりますが、一般的に支持されている意見としては、「脂肪注入豊胸手術によって胸に定着する脂肪の量は30パーセント~80パーセント程度である」というものがあります。つまり、単純計算して、100CCの脂肪を注入しても、実際に胸の脂肪となるのは30CCから80CCにすぎません。また、この「定着率」は完全に読み切ることができないうえ、脂肪注入豊胸手術に対して極めて否定的な意見を持つ医師などは「1か月程度の時間をおけば、脂肪は吸収されてしまう」としています。

また、「脂肪注入豊胸手術の脂肪は自分の脂肪」とはいっても、副作用を完全に回避することもできません。脂肪注入豊胸手術の場合であっても、ほかの手術同様、胸にしこりが感じられることもあります。

このしこりに関しては医師ごとで見解が分かれており、脂肪注入豊胸手術に対して苛烈な反対意見を唱える医師のなかには「最終的に乳腺を切り取ってしまうしかない」と言う人もいます。逆に、脂肪注入豊胸手術に対して極めて好意的で支持の立場をとる医師の場合は「脂肪注入豊胸手術によってできたしこりは、ほかの豊胸手術の場合とは異なり、バストマッサージによって改善する」としています。
いずれの場合であっても、「しこりができるリスクそのもの」を回避することはできないとはいえます。

加えて、脂肪注入豊胸手術は「脂肪吸入手術」も必要となります。自分の脂肪を使ってバストアップをしていくわけですから、その前段階として、体から脂肪を抜き取る必要があります。

これは、「いらないところから脂肪をとり、必要な場所(バスト)に脂肪をいれられる」ということで脂肪注入豊胸手術のメリットともなっていますが、その分、体に負担がかかるのも事実です。さまざまな意見がありますが、一般的に脂肪注入豊胸手術の場合はダウンタイムが長めにとられますし、痛みが出ることも珍しくありません。
さらに、このような「脂肪をとることが前提となる手術」であるため、もともとやせ形の人の場合は、脂肪注入豊胸手術に必要な量の脂肪をとることができない場合もあります(ただし、脂肪注入豊胸手術の種類によっては、このあたりをあまり問題にしないものもあります)。

脂肪注入豊胸手術の種類

脂肪注入豊胸手術と一口にいっても、その種類はさまざまです。また、病院ごとによって微妙に呼び名が変わることもあるため、一概にこの呼び方でしか呼ばれていないと断言することはできません。
ただ、いくつかの代表的な脂肪注入豊胸手術があるのもたしかです。

今回はそのなかから、「ピュアグラフト脂肪注入」と「コンデスリッチ脂肪注入」を紹介します。

ピュアグラフト脂肪注入とは、取り出した脂肪をフィルターに通して不純物を取り除くところから始まる脂肪注入豊胸手術です。不純物を取り出した脂肪を使い、脂肪注入豊胸手術を行っていきます。不純物が入っていない純度の高い脂肪であるため、従来型の脂肪注入豊胸手術に比べると定着率が高く、見た目が自然であるという特徴があります。また、しこりが生じるリスクも少ないとされています。

コンデスリッチ脂肪注入は、ピュアグラフト脂肪注入と同じで、従来型の脂肪注入豊胸手術に比べて定着率が高く、見た目も自然になるという特徴があります。ただしコンデスリッチ脂肪注入の場合は、ほかの脂肪注入豊胸手術に比べても定着率が非常に高いとされている方法であり、「コンデスリッチ脂肪注入の脂肪注入豊胸手術の場合、脂肪の定着率は80パーセント~である」としているクリニックすらあります。

この場合は、まずは吸引した脂肪から麻酔液を分けてこれを破棄します。そしていったん脂肪を濃縮し、そこからさらに老化細胞なども除去していきます。無菌状態でこれらの作業を行うことで、より安全で、より定着率の強い脂肪をつくっていくのです。

この2つが現在、脂肪注入豊胸手術でよく取り上げられる方法です。しかしクリニックによっては、「セルーション(脂肪幹細胞注入豊胸)」などのやり方をとっているところもあります。また、脂肪注入豊胸手術とバッグ挿入を掛け合わせた豊胸手術を提供しているところもあります。このあたりはクリニックによって違いがみられますし、それぞれが推している手術も違います。実際に受ける前にじっくりと説明を受けるようにしてください。

脂肪注入豊胸手術の値段について

さて、このようにさまざまな種類、そしてさまざまなメリットとデメリットがある「脂肪注入豊胸手術」ですが、これの値段についてはどうなっているのでしょうか。

実は、あらゆる豊胸のなかでも、脂肪注入豊胸手術は非常に値段の相場が出しにくいものす。

脂肪注入豊胸手術の場合、どのような方法をとるにせよ、その前段階として「脂肪吸引」が必要となります。この脂肪吸引は、どこの箇所からどれくらいの量を吸い出すかによって値段が異なるケースが多く、一概に「○円である」と言い切ることができません。取り出した脂肪を入れる場合の金額についても、「お問い合わせください」「○円~」となっているところが非常に多く見られ、はっきりした金額は見積もりをとってみなければ出しにくいという特徴があります。

ただ、ほかの方法とは異なり、「脂肪吸引」というもう1つの工程が加わるわけですから、基本的には非常に高くなります。値段に関しては、ヒアルロン酸注入による豊胸手術≦バッグ挿入による豊胸手術(この2つは、永続性やカップ数によって逆転することもあります)<脂肪注入豊胸手術<ハイブリット豊胸手術 となるのが基本です。もちろん、極めて安い病院と極めて高い病院を比べた場合は、安い方の病院の脂肪注入豊胸手術が高い方のバッグ挿入豊胸手術より安くなる可能性は0ではありませんが、一般的には脂肪注入豊胸手術の方が高くつきます。

値段の相場は実際に相談してみなければわかりませんが、80万円を切る価格で受けられることはまれでしょう。基本的には100万円程度の出費は覚悟しておくべきです。クリニックや手術方法にこだわった場合は、150万円程度にまで値段が跳ね上がることも珍しくありません。また、これほど多額の手術の場合は、消費税だけでも10万円近くになることもありますから、税別か税込みかもしっかりと確認しておくべきでしょう。

このように、脂肪注入豊胸手術には多額の値段がかかります。費用を少しでも押さえたいと考えていて、かつ抵抗がないのであれば、モニターなどのかたちで参加するのもよいでしょう。